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執筆者の写真R&B SOURCE編集部

WanMor|ウォンヤの息子4兄弟が、トロイ・テイラーと製作したスロウ"Must Be Love"のセッションを振り返る。「彼は厳しくて冗談は通じないよ」


Wanya Morrisの息子4兄弟グループWanMorが、Troy Taylorと製作したスロウ"Must Be Love"のセッションを振り返る。「彼は厳しくて冗談は通じないよ」

Boyz Ⅱ MenのメンバーWanya Morrisの息子4兄弟で結成されたWanMor


"End of the Road"、"I'll Make Love to You"などの歴史的ヒット曲を残し、「20世紀最大のボーカル・グループ」と称されるBoyz Ⅱ MenのメンバーWanya Morrisの息子4兄弟で結成されたWanMor(ワンモア)。


息子4人は、全員父と同じ「Wanya」の名を与えられ、メンバーは以下の通り(ちなみに、Wanya Morrisには4人息子以外にも2人の娘がいます)。


・Wanya 2世 (Big Boy)

・Wanya 3世 (Chulo)

・Wanya 4世 (Tyvas)

・Wanya 5世 (Rocco)


「Wanya Morrisの息子達」という親の七光りで注目を集めがちながら、彼らの才能に太鼓判を押したのがあのMary J. Bligeで、WanMorはMary J. Bligeが2022年に立ち上げた新レーベル[Beautiful Life Productions]と初めて契約したアーティストとなり(Mary J. Bligeが所属する[300 Entertainment]とも契約)、Mary J. Bligeは「VIBE」の記事にて次のようにコメント。

「R&Bの現状や次世代のR&Bアーティストについての議論が沢山あった。この世代は素晴らしいR&Bを提供してくれており、その感触、ソウル、そしてサウンドは私達のDNAに刻まれているわ。WanMorの歌声を聴いた時、私達はもう探すものが無くなったと気付いたの。彼らこそがそれよ!R&Bの真の才能をサポートして育てること、それこそが私が[Beautiful Life Productions]を立ち上げた理由で、彼らのような若者達と一緒に行うことを本当に誇りに思うわ」

そんなR&BレジェンドMary J. Bligeからの強力なサポートを受けたWanMorは、2022年にシングル"Every Pretty Girl in the City"でデビューし、翌2023年に同シングルを含むデビューEP『WanMor』を発表。


Musiq Soulchildの成功を支えたIvan Barias, そしてUsher, H.E.R.らの楽曲を手がけたRonald "Flip" Colsonの2人が手がけたシングル曲"Mine"や、Switchのカバー"I Call Your Name"など、R&Bファンを魅了する楽曲が全7曲収録された中、特に注目したい1曲が"Must Be Love"。


WanMorのメンバーもお気に入りだというこの楽曲は、Boyz Ⅱ Menの楽曲も手掛けたベテラン・プロデューサーTroy Taylorを中心に、以下のメンバーによって制作された極上のスロウ・ジャム。


Troy Taylor (Trey Songz, Tyrese, Marques Houston)

Daniel Breland (Arin Ray, Jacquees, Queen Naija)

Sparkz (50 Cent, Meek Mill, King Combs)


Must Be Love

WanMor

この度[300 Entertainment]の協力の元、「R&B SOURCE」がWanMorのメンバーにインタビューを実施し、彼らは"Must Be Love"について次のようにコメント。

「"Must Be Love"はEPの中でお気に入りの1曲だよ。この曲は事前に録音されていた楽曲で、Troy Taylorとのリスニング・セッションの中で、この曲を選んだんだ。なぜなら、各メンバーにとってそれぞれのストーリーを伝えていると感じたからね。Troy Taylorは、数多くのR&Bレジェンド達の楽曲を手がけてきたから、彼と彼のクルーと一緒に仕事ができたことは光栄さ。でも、この曲のTroy Taylorとのセッションは激しかったよ(笑) 彼は完璧主義者だからね! キー、ピッチ、そしてフィーリングに関して、一切の冗談は通じないんだ! 彼は僕達が働いた中で最も面白く、そして最も厳格なプロデューサーだったよ! セッションの1つで、僕達の1人がミキシングボードに座って、別のメンバーのボーカルを録音するように指示され、プロデューサーの立場からの録音プロセスを学ばせてもらったり、僕達にとってはかなりクールな経験だったよ!」

「君を見ていると僕の瞳は輝くんだ、だからこれは愛に違いない」と、ピュアな気持ちを歌うオーセンティックなラブ・ソングで、グループのメンバーはTyvasが歌う「Chill on the surface but on the real kinda nervous. You flip the script like it's cursive, I can't deny how we vibe, I'm certain. (表面上は冷静だけど、実際はちょっと緊張している。脚本を逆さにするような感じで、僕達の雰囲気を否定できない。確信してる)」という箇所が特にお気に入りとのこと(00:32〜)。



WanMor最大の原動力は父Wanyaではなく...


WanMorは、長男Wanya 2世 (Big Boy)の12歳の誕生日パーティーにて、彼らが披露したボーカルを聴いた母Traciがその才能を確信し、母が単独で立ち上げたことによって活動がスタート。


WanMor最大の原動力であり、最大のファンだという母について、メンバーは次のようにコメント。

「多くの人々は、父が僕達のキャリアと成功に多くの影響を与えていると考えているけど、実際には母親なんだ。父は史上最も成功したR&Bグループの一員であり、彼はBoyz II Menに焦点を当てているし、僕達はWanMorに焦点を当てている。彼が僕達と一緒に仕事をすることが出来ない代わりに、僕達はWanMorの名前を築く機会を与えてくれていると思うし、僕達は自分達でキャリアを築いていることを誇りに思っているんだ」

ちなみにWanMorのメンバーは、Mary J. Bligeからもらった最高のアドバイスがいつも楽しんで、そして母親の言うことをよく聞くことであると語っています。


WanMorが所属する[300 Entertainment]には、Mary J. Blige, Gunna, Fetty Wap, Phony Ppl, Young Thugといったビッグ・ネーム達が在籍しており、レーベルのトップKevin LilesはWanMorについて次のようにコメント。

「音楽で欠けていたものがWanMorであり、彼らのような存在は他にいない。それは全て彼らの声、曲、そしてファンにかかっている。WanMorはR&Bグループのスーパースターを再び呼び戻す。R&Bは死んでいないよ」

昨今のR&Bシーンにおいて「R&Bは死んだのか?」と言う議論は常に起こり、その理由として露骨な歌詞、トラップ・サウンドの支配、スムースなグルーブの喪失などが挙げられ、遡ること2010年代前半にEDMが音楽シーンを席巻した時期、R&Bシンガー達がダンス・サウンドを取り入れた時にも同様の議論が巻き起こりました。


現在のR&Bシーンについて、WanMorに率直な意見を求めてみました。

「僕達は音楽が変わったことに同意している。様々なスタイルがあるからね。実際、リスナーが何を聴きたいかによるんじゃないかな。ある日は、別れの為のラブソングが必要だと感じ、でも次の日にはトラップ・ミュージックでパーティーを楽しむこともある。僕達は、ただ良い音楽を作りたいだけで、全てのリスナーに向けて成長し、史上最大のR&Bグループの1つになりたいと考えているんだ」

Every Pretty Girl in the City

WanMor



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