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  • 執筆者の写真R&B SOURCE編集部

Chilli|TLCから追い出されそうになった過去を明かす。

更新日:4月12日


TLCから追い出されそうになったというChilli


「史上最高のガールズR&Bグループ」と呼ばれるTLCは、当初以下の3人でデビューする予定でした。


・T-Boz (Tionne Watkins)

・Left Eye (Lisa Lopez)

・Crystal Jones


「Tender Loving Care」というワードと、また彼女達のニックネームの頭文字を取って「TLC」と名付けられましたが、最後の「C」のパートを担っていたのは現メンバーのChilli(Rozanda Thomas)ではなく、グループが始動する前に脱退した幻のメンバーCrystal Jones。



Crystal JonesがTLCのメンバーから外れた後に、彼女の後任としてグループに加入したのが、R&BデュオDamian DameのバックダンサーをしていたChilliで、TLCはT-Boz, Left Eye, Chilliの3人で正式に活動をスタート。


'90年代に偉大な功績を残すことになるTLCのキャリアを、デビュー時から支えてきたのがプロデューサーのDallas Austinで、彼女達のデビュー・シングル"Ain't 2 Proud 2 Beg"を筆頭に、"Creep"、"Unpretty"など、TLCの全盛期'90年代にシングルカットされた楽曲の多くは、このDallas Austinの手腕によるもの。


TLC

Ain't 2 Proud 2 Beg

そして、TLCが'91年にデビュー曲"Ain't 2 Proud 2 Beg"をリリースする前、TLCのセクシー担当として知られるChilliとDallas Austinの2人は既に恋人関係になっており、Chilliが20歳の時にDallas Austinの子供を妊娠。


しかし、この時はレーベルからの圧力もあり、またDallas Austinも出産を望んでおらず、Chilliはやむを得ず子供を中絶することに。


当時の心情をChilliは過去のインタビューにて次のようにコメント。

「私にはサポートが無かったし、とても怖かったし、何をすべきかわからず、中絶することを選ぶしか無かった。それは最大の間違いの1つだと思ったし、中絶はしたくなかった。でも当時私は20歳で、実際にはキャリアがまだ始まっていなかったの。だからどうすればいいのか、どうやって全てをこなせばいいのか、どうやってママになれるのかって、ずっと苦しんだわ。中絶が私の人生を台無しにしてしまったし、私の精神が壊れた。自分がどんどん弱くなっていき、他人が望んだことに従ってしまったと感じた。私は崩れ落ち、ほとんど毎日泣いていたの」

プライベートのロマンスが原因でTLCのデビューを失敗させまいと、レーベル側はChilliの出産を阻止したものの、2人のロマンスを気に入らなかったのが、当時TLCが在籍していた[LaFace Records]の創始者L.A. Reidの妻であり、TLCのマネージャーを担当していたPebblesだったとのこと。

デビュー前に妊娠してしまったChilliの行動に対して激高したのか、Chilliの心痛などお構いなしに、PebblesはChilliの後任となる人物のオーディションを行なっていたと、Chilliは「People」のインタビューにて激白。

「彼らは、私の後任を選ぶオーディションを開催していたけど、気に入った人は1人もいなかったみたい。Pebbles以外に、私とDallasのことを気にしている人はいなかったと思うわ」

結果的に、ChilliはPebblesの横槍などお構いなしに、Dallas Austinと断続的ながら交際を続け、「自分が中絶した子供の父親であるDallasの子供を産むことが、自分が正しい道を歩める唯一の方法」だと感じ、'97年に息子Tronを出産。


ChilliとDallas Austinは結婚しなかったものの、2人は息子Tronへ愛情を注ぎ続け、2024年3月2日、26歳になったTron Austinは韓国人妻Jeong Ah Wangとの間に第1子をもうけ、Chilliは53歳でおばあちゃんに。


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