Princeをメンターに持っていたSnoh Aalegra
スウェーデン出身のイラン系スウェーデン人のSnoh Aalegraは、ペルシア語、スウェーデン語、英語の3ヶ国語を話すトライリンガルで、また持ち前の美貌をいかしてファッション・モデルとしても活躍するなど、シンガー以外の魅力にも長けたマルチ・アーティスト。
2012年に現在の拠点である米ロサンゼルスに移住した彼女ですが、米国移住後にSnoh Aalegraの才能に目をつけたのがあのPrinceで、彼が亡くなる2016年まで、Snoh AalegraはPrinceから直々に音楽業界のイロハを学んだようで、Princeからもらった「ある助言」により、Snoh Aalegraは自らの環境を変える決断をしたとのこと。
「メジャー・レーベルと契約するな」
Snoh Aalegraの代表曲の1つが、ラッパーCommonを迎えた"Bad Things"。
この曲が収録されたEP『There Will Be Sunshine』は、2014年に[Epic Records]からリリースされた作品。
There Will Be Sunshine
Snoh Aalegra
iTunes: https://apple.co/3reTo2U
[Epic Records]と言えば、Mariah Carey, Sadeらを有する巨大メジャー・レーベルですが、Snoh AalegraがPrinceと出会った時、彼女がまだ[Epic Records]と契約しており、PrinceはSnoh Aalegraに次のようにアドバイスしたとのこと。
「メジャー・レーベルと契約するな」
Snoh Aalegra自身、Princeがこのようなアドバイスをしたこと自体非常に興味深いと感じていたようで、メンターの助言に従い[Epic Records]から脱退。
Princeは、自分自身を維持するために、出来る限りインディーズでいることを指示したとのことで、Snoh Aalegra自身も「メジャー・レーベルに戻ることは2度とない」と「TIDAL」の記事に語っており、結果的にPrinceからのアドバイスはSnoh Aalegraにとっても良い方向への導きとなったとのこと。
「メジャー・レーベルと契約するな」という発言の真意は、Prince本人にしか分からないかもしれませんが、同じく「TIDAL」の記事に「Princeはレーベルを嫌っており、レーベルを悪魔だと思っていた」とSnoh Aalegraは言及しており、Princeの発言の裏には、表に一切出ないような音楽業界の深い闇があるのかもしれないですね。
[Epic Records]から離れたSnoh Aalegraは、その後Jhene Aiko『Sail Out』などのプロデュースを務めたことでも知られる音楽プロデューサーNo I.D.のレーベル[ARTium Recordings]と契約し、2020年にはJay-Zのレーベル[Roc Nation]とサイン。
Snoh Aalegraは、[Roc Nation]を新しい所属先に選んだ理由を、「NR Magazine」の記事にて次のようにコメント。
「Princeが本当に尊敬し、信頼していた1人の人物を知っている。それがJay-Zよ。私は正しい決断をしたと感じる。Princeがもし生きていたら、この決断を支持してくれたと思う」