「ダメ男っぷりを歌う歌詞、でもメロディが心地良すぎる」このギャップが魅力的な"Broke"
米国の大手ハンバーガー・チェーン「Five Guys」の仕事をクビになるところから曲がスタートし、Five Guysをクビになった後、倦怠な生活を送ることとなった状況を見た彼女が愛想を尽かし、なんとかもう1度彼女に振り向いてもらおうと懸命に努力する内容を歌った"Broke"。
「あの地獄から一週間が経った、Five Guysをクビになったんだ。
彼女には追い出された、俺はダサいってさ。
多分彼女は的を得てるよ、だってFive Guysをクビになるやつなんていないだろ?
彼女は俺が変われないと思っている。
でも俺は寝る時間を削って、君が必要としているものをあげられる。
君を愛する、誓うよ。
でも俺に教えて欲しい、もし俺が一文無しじゃなかったらどうしてた?
俺ともっと一緒に過ごしてくれてたかい?君がそうするって言っていたみたいに。
どうすればいいか教えて。
だって俺ひ必要なことはただ1つ、君に愛されることだけだから」
Samm Henshaw
Broke
iTunes: https://apple.co/3KKCYZA
自分の不甲斐なさを認めた上で再起を図ろうとする様は、一見簡単なように思えてとても勇気のいる行動。
今回の"Broke"で見事なダメ男っぷりを演じたのは、英ロンドンを拠点に活動するSamm HenshawことIniabasi Samuel Henshaw。
曲のテーマ自体は少しネガティブな印象の"Broke"ですが、クリスチャンの家庭で育ったというSamm Henshawのルーツを感じるゴスペル風の軽快なトラックやメロディは、歌詞の内容とは真逆の心地良さ。
「ゴスペル」という言葉の響きだけで「ちょっと難しそう...」と敬遠してしまいがちですが、Samm Henshawのサウンドは抜群の聴きやすさがとにかく魅力ですね。
D'Angelo登場以降のオーガニックなソウル観と、PJ Mortonを思わせる絶妙なメロディ・センスを"Broke"で魅せたSamm Henshawは、地元の英ロンドンでChance The Rapper, James Bayらのツアー・アクトを担当し、またあのPharrell Williamsと一緒にスタジオ入りするなど、英ロンドンの音楽シーンにおいてもSamm Henshawの存在はピカイチのようです。