グラミー3部門を受賞したR. Kelly最大のヒット曲
R. Kellyが'96年に発表したシングル"I Believe I Can Fly"は、第40回グラミー賞にて3部門を受賞したR. Kelly最大のヒット曲。
I Believe I Can Fly
全米シングル・チャート
最高2位
全米R&Bシングル・チャート
1位
'97年ビルボード年間シングル・チャート
6位
第40回グラミー賞
「Best Song Written Specifically For A Motion Picture Or For Television」受賞
「Best Rhythm & Blues Song」受賞
「Best Male R&B Vocal Performance」受賞
この曲は大御所アーティスト達にも多大な影響を与え、以下のアーティスト達が"I Believe I Can Fly"のカバー曲を発表。
・The Stylistics
・Etta James
・James Ingram
・Yolanda Adams
・Ruth Brown
また、2008年にスペースシャトル・アトランティスが14日間かけて行った国際宇宙ステーション組み立てミッション「STS-122」にて、乗組員達がモーニング・コールでこの"I Believe I Can Fly"を使用していたほど、R&Bというジャンルを超えて多くの人達に愛された歴史に残る名曲。
R. Kelly
I Believe I Can Fly
iTunes: https://apple.co/3gVgaIH
街で偶然出会ったMichael Jordanから誘われて生まれた"I Believe I Can Fly"
"I Believe I Can Fly"は、バスケットボール界の神Michael Jordan主演映画「Space Jam」のサウンドトラックに起用された事でもお馴染み。
まるで空を飛んでいるかのような超人的な跳躍力から、「Air」というニックネームがついたMichael Jordan。
「僕は信じている、空を飛べるっていうことを。空に手が届くんだってことも信じている。毎日そのことを考えている。翼を広げて、飛んで行けるんだって」と、世界のスーパースターMichael Jordanに憧れてバスケットボールを始めた、全ての人達の気持ちを代弁したかのような楽曲。
壮大で感動的なメロディ、そして「飛び立つ」という言葉にポジティブな意味が込められていることから、卒業シーズンの定番にもなった1曲。
"I Believe I Can Fly"が作られた当時、Michael Jordanは米イリノイ州シカゴに本拠地を構える「Chicago Bulls」に所属しており、そしてR. Kellyの出身地も同じくシカゴだったことから、偶然街で出会ったという2人。
この突然の出会いがきっかけで、名曲"I Believe I Can Fly"が誕生することになり、R. Kellyは「The Boombox」のインタビューにて当時の様子を次のようにコメント。
「俺がスポーツ・クラブでバスケをやっていたら、Michael Jordanがやってきて一緒にプレイしたんだ。そしたら『今度の俺の映画で、お前歌いたいか?』と聞かれたから、『Yeah!』って答えた。その時はそれが一体何かも分からなかったけど、俺は何も尋ねなかった。最終的に彼はそれが何のプロジェクトだったかを教えてくれて、その後に作品を見に行った。その時に思い浮かんだんだ、"I Believe I Can Fly"っていうフレーズを」
"I Believe I Can Fly"が、まだ曲名も歌詞も決まっていない時。
R. Kellyがツアー先のホテルのロビーに置いてあったピアノで、完成前の"I Believe I Can Fly"を演奏していると、その場にたまたま現れたのが、ツアーで同じ滞在先に泊まっていたラッパーのThe Notorious B.I.G.。
「今の曲はなんだ?もう一度聴かせてくれ」と、完成前の"I Believe I Can Fly"を聴き、「感動のあまりに涙した」というエピソードも。
プロのバスケ選手を目指していたR. Kelly
学生の頃は、ミュージシャンではなくプロのバスケットボール選手に本気でなろうと思っていたくらい、バスケットボールのスキルにかなりの自信を持っていたというR. Kelly。
「R&B界のキング」として大成功した彼のバスケットボール・スキルは、どれほどのレベルなのか。
若かりし頃のR. Kellyが、バスケットボールをプレイしている動画自体ほとんど見かけない中、R. Kellyが'94年に発表したシングル"Summer Bunnies"のMV冒頭で、R. Kellyはバスケットボールの腕前を披露。
ほんの数秒の映像ながら、R. Kellyが左サイドからドライブを決めて得点するシーンが映っており、この切れ味鋭いドライブを見るだけで、R. Kellyの実力は相当なものだったと言えそうですね。
ちなみにR. Kellyは、Michael Jordanに偶然出会った際に1on1の勝負を挑んでおり、R. KellyはあのMichael Jordanに対して自信満々で挑んだものの、結果Michael Jordanが30ゴール以上決めた中、R. Kellyは僅か1ゴールしか奪えなかったとのこと。
とはいえ、あくまでアマチュアのR. Kellyが、Michael Jordan相手に1ゴールでもスコア出来たことは、R. Kellyの実力の高さを証明するエピソードと言えそうですね。