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執筆者の写真R&B SOURCE編集部

Mario & Ne-Yo|東の王から「なぜ歌わなかった?」と言われた"Let Me Love You"は、西の王に断られたから生まれた名曲。

更新日:7 時間前


東の王から「なぜ歌わなかった?」と言われたMarioの"Let Me Love You"は、Ne-Yoが西の王に断られたから生まれた名曲。

Ne-Yoが手がけたMarioの最高傑作


2004年リリースのMarioのセカンド・アルバム『Turning Point』に収録された"Let Me Love You"は、あのNe-Yoがソングライターとして制作参加し、Marioの全シングルの中で唯一となる全米シングル・チャート1位を記録した、文字通りMarioの最高傑作。


"So Sick"、"Because of You"などR&B史に残るヒット曲を歌い、Bruno Marsが登場する前のR&Bシーンでトップに君臨していた「R&Bキング」のNe-Yoだっただけに、「"Let Me Love You"はNe-Yo自身が歌った方が良かったのでは?」と思うファンが多い中、"Let Me Love You"を製作していた時点ではNe-Yoはまだ全く無名の存在。


とは言え、結果的に全米チャートを制するほどの楽曲だっただけに、無名だった当時のNe-Yoが"Let Me Love You"を自分で歌っていたとしても、それなりにヒットしたことは想像に難くない一方、この曲の特大ヒットによって裏方のソングライターとしての能力の高さを証明したNe-Yo。


そんなNe-Yoの才能に対して全く異なる評価を下したのは、西と東のあの2人のヒップホップ・キングでした。


Mario

Let Me Love You



Dr. Dreには断られ、Jay-Zには迎え入れられたNe-Yo


Marioの"Let Me Love You"を手掛けた後、Ne-Yoは名門レーベル[Def Jam]と契約して2006年にアルバム・デビューし、当時同レーベルの社長を務めていたのが、米東海岸のヒップホップ・キングJay-Z。


Ne-Yoの才能を認めていたJay-Zは、Ne-Yoと初めて会った際に次のように声をかけたとのこと。

「どうして"Let Me Love You"を自分で歌わなかったんだ?」

Ne-Yoは学生時代にEnvyというボーカル・グループで活動していたものの、Marioの"Let Me Love You"を制作していた時は、アーティストになることは考えていなかったとのこと。


そして、Jay-Zの他にもう1人Ne-Yoの才能に目をつけていたのが、米西海岸のヒップホップ・キングDr. Dre。


Ne-Yoが[Def Jam]からデビューする前、Dr. DreはNe-Yoとコラボレーション契約を結ぼうと考えていたものの、最終的にはDr. DreはNe-Yoではなく別のアーティストと契約することに。



Marioの"Let Me Love You"を手がけたことで一躍注目を集めたNe-Yoでしたが、その"Let Me Love You"を手がけることになった経緯が、Dr. Dreと契約を結べなかった日に、"Let Me Love You"のプロデューサーであり、Dr. Dreの右腕として知られるプロデューサーScott Storchと偶然出くわしたことがそもそもの始まり。


Jay-Zが絶賛し、R&B界のスーパースターとなるNe-Yoの才能を、Dr. Dreは惜しくもスルー。


ことNe-Yoの才能に関しての先見の明だけでみれば、Jay-Zに軍配が上がる形となりました。




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