生前最後のシングルとなった"How Do U Want It"
2Pacが生前に残した最後のアルバム『All Eyez On Me』に収録され、そして生前最後のシングル曲となった"How Do U Want It"は、全米シングル・チャート1位を達成するなど、記録尽くしとなった歴史的名曲。
全米シングル・チャート
1位
全米R&B/ヒップホップ・ソングス・チャート
1位
'96年ビルボード年間シングル・チャート
17位
第39回グラミー賞
「Best Rap Performance By A Duo Or Group」ノミネート
曲の序盤はセックスについてラップし、後半には自らの生き様をラップをするこの"How Do U Want It"には、R&BデュオK-Ci & JoJoが参加したことでも話題を集め、コーラス・パートで「どんな風にやりたい?どんな風に感じたい?(How Do U Want It? How Do You Feel?)」と、過激な歌詞を熱唱。
実はこの曲のコーラス・パートの部分、元々はK-Ci & JoJoではなく2Pac自身が歌おうと考えていたとのこと。
How Do U Want It feat. K-Ci & JoJo
2Pac
iTunes: https://apple.co/3lzPdjX
「2Pacの歌は最悪だった」
2Pacは、元々"How Do U Want It"のコーラス・パートを自分で歌おうと試みたものの、自分がレコーディングした音源に納得がいかず、K-Ci & JoJoの2人にボーカルを依頼。
当時、K-Ci & JoJoの2人は[Death Row Records]と密接な繋がりがあったとのことで、2Pacのいる[Death Row Records]のスタジオに呼ばれたK-Ci & JoJoは、「これを聴いてみてくれ」と2Pacが歌った"How Do U Want It"の音源を聴かされたとのことで、当時の様子をJoJoは「HipHopDX」のインタビューにて次のようにコメント。
「言わせてもらうと、2Pacの歌は最悪だった」
K-Ci & JoJoの2人が2Pacの歌に違和感を感じたのは、2Pacの歌い方が少し威圧的だったことだそうで、K-Ciは
「あんな感じで歌えるか?」と聴いてきて、JoJoは「そうだな、でもああいう感じじゃないよ(笑)」と答えたとのこと。
結果的に、「どんな風にやりたい?どんな風に感じたい?(How Do U Want It? How Do You Feel?)」と歌う歌詞とメロディは、K-Ci & JoJoの手直しによって完成したもので、2Pacが当初歌っていたイメージは「どんな風に感じてるんだよ?教えろ、この野郎」と言った雰囲気だったようです(笑)
All Eyez On Me
2Pac
iTunes: https://apple.co/3lzPdjX