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  • 執筆者の写真R&B SOURCE編集部

Janet Jackson|"That's The Way Love Goes"が好きじゃなかったジャネットに対し、ジャム & ルイスが考えたある秘策とは?

更新日:3月16日


Janet Jackson|"That's The Way Love Goes"が好きじゃなかったJanet Jacksonに対し、Jam & Lewisが考えたある秘策とは?

Janet Jacksonに提供した楽曲で1番のお気に入り


Mariah Carey, Boyz Ⅱ Men, Usherなどのヒット曲を手がけてきた、Jimmy JamとTerry Lewisによるプロデューサー・デュオJam & Lewis。


彼らはJanet Jacksonのアルバム『Control』をプロデュースしてJanet Jacksonを成功へと導き、また全米シングル・チャート1位を記録した楽曲を、Janet Jacksonの楽曲だけで計9曲も生み出すなど、Janet Jacksonとの相性は完璧でした。


以下が、Jam & Lewisがプロデュースし、全米シングル・チャートを制したJanet Jacksonの楽曲。


全米シングル・チャート1位

・When I Think Of You

・Miss You Much

・Escapada

・Love Will Never Do (Without You)

・That's The Way Love Goes

・Again

・Together Again

・Doesn't Really Matter

・All For You


上記の曲以外にも、数え切れないほどのJanet Jacksonの楽曲を手がけてきたJam & Lewisですが、「Vulture」のインタビューにてJanet Jacksonに提供した楽曲の中で1番のお気に入りは?との質問に、Jimmy Jamは次のようにコメント。

「それは"That's The Way Love Goes"です」

That's The Way Love Goes

Janet Jackson



"That's The Way Love Goes"を気に入っていなかったというJanet Jackson


当初、Jam & Lewisが制作した"That's The Way Love Goes"のファースト・バージョンを聴いたJanet Jacksonは、失恋のトーンで少し暗いムードに感じたのか、この雰囲気を好まなかったとのこと。


しかし、Jimmy Jamは何としてもこの曲をJanet Jacksonに気に入ってもらいたいと思い、そこである秘策を考え、当時Janet Jacksonは約2週間ほどの長期休暇を取るため、カリブ海の秘境と呼ばれるアンギラ島に出かける予定が入っており、Jimmy Jamは旅先で楽しんでもらおうとカセット・テープを彼女に渡し、このテープの中にこっそりと"That's The Way Love Goes"を仕込むことに。


そしてバケーション中にJimmy Jamから受け取ったカセット・テープを流したところ、一緒にいたダンサー達が"That's The Way Love Goes"を聴いて「これよ!」と反応し、Janet Jacksonも周囲の反応に促されるようにこの音源にのめり込んでいき、結果的には休暇中ノンストップでこの音源をプレイし続け、帰宅後Janet Jacksonは直ぐにレコーディングに取り掛かることに。


この時の様子を、過去のインタビューにてJimmy Jamは次のようにコメント。

「彼女はこう言ってきました。『このトラックをやらなきゃ。最初は分からなかったけど、今は完全に理解できるわ』」

最終的に、「連れて行ってあげたいの。あなたがまだ知らない世界に。きっとこの上ない気持ちになれるはず。それが愛というものだから(That's The Way Love Goes)」と、当時20代後半を迎えていたJanet Jacksonが、官能的な恋愛を歌う内容にまとまり、この曲名やコンセプトはJanet Jackson本人によるアイデアだったそうですが、タイトル名が決まるまで、Janet Jacksonはこの曲を"Relaxed and Carefree"や"Easy and Fun, Soft and Seductive"と呼んでいたとのこと。


そして、'93年リリースのアルバム『janet.』に収録されることになった"That's The Way Love Goes"ですが、リリース元である[Virgin Records]の役員達は、同アルバムからのファースト・シングルを"If"にしたかったそうで、しかしこの意見に反対したのがJanet Jacksonで、最終的に"That's The Way Love Goes"が同アルバムからのファースト・シングルとなり、結果"That's The Way Love Goes"は全米シングル・チャート1位を記録し、"If"は同チャートで最高4位と、Jam & Lewisの読みが的中した結果となりました。


janet.

Janet Jackson

またJimmy Jamは、彼自身のお気に入りであるJames Brownの"Papa Don't Take No Mess"を、この"That's The Way Love Goes"でサンプリングしたことが、この曲を「Janet Jacksonに提供した楽曲の中で1番のお気に入り」にあげた理由の1つだと語っています。


"Papa Don't Take No Mess"といえば、Mary J. Blige, Snoop Dogg, Biz Markieなど、多くのアーティスト達が使用してきたサンプリング・ソースの定番曲として有名ですね。


Papa Don't Take No Mess

James Brown

Jam & Leiwsとしては、"That's The Way Love Goes"がヒットすることは制作段階である程度は確信していたと思いますが、「Vulture」のインタビューにて次のようにも語っています。

「もし、彼女が休暇中に持っていったカセット・テープの中にこの音源が入っていなかったら、この曲はホコリの中に埋もれて消えていたでしょう」

当初はJanet Jacksonにも好まれなかった"That's The Way Love Goes"でしたが、結果的には全米シングル・チャートで8週連続1位という快挙を達成し、これは兄Michael Jacksonの名曲"Billie Jean"を上回る結果でした("Billie Jean"は全米シングル・チャート7週連続1位)。


Billie Jean

Michael Jackson

余談ですが、"That's The Way Love Goes"のMVは、Janet Jacksonとダンサー達との休暇中のやりとりを表現したような演出となりましたが、デビュー前のJennifer Lopezがダンサー役としてMVにも参加していたことでも話題となりました。




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