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執筆者の写真R&B SOURCE編集部

Dinah Jane|2000年代R&Bをイメージした"Heard It All Before"。「J.R. ロテムとのセッションは緊張したわ」


2000年代R&BをイメージしたDinah Janeの"Heard It All Before"。

2000年代のR&Bをイメージした"Heard It All Before"


人気オーディション番組「X-Factor」をきっかけに結成されたガールズ・グループFifth HamonyのメンバーとしてデビューしたDinah Jane。


Beyonce似のルックスとパワフルなボーカルで人気の彼女ですが、2019年に発表した"Heard It All Before"が2000年代のR&Bをイメージした作風として話題に。


公開されたMVでは、ガラケーやインスタント・カメラを使用するなど、2000年代の雰囲気を細かく表現。


この曲をプロデュースしたのは、Rihanna"SOS"、Jason Derulo"Whatcha Say"などを手がけたヒットメイカーJ.R. Rotemでした。


Heard It All Before

Dinah Jane



Sunshine Andersonのカバー曲ではない"Heard It All Before"


"Heard It All Before"という曲名を見て真っ先に思い浮かべる曲と言えば、女性シンガーSunshine Andersonが2001年に発表した"Heard It All Before"。


しかし、今回Dinah Janeが発表した"Heard It All Before"は、Sunshine Andersonのカバー曲ではないオリジナル・ソング。


とは言え、今回のMVの冒頭でDinah Janeの友人役4人が「あの子はもうあなたを欲しがっていないわ、ピリオド!」というセリフを放って、Dinah Janeの彼氏からの電話を一方的に切ってしまうように、男女関係のもつれを歌うというテーマは共通していますし(Sunshine Andersonの"Heard It All Before"も、彼氏に浮気された心情を歌う内容)、また2000年代の雰囲気を再現したという点からも、Sunshine Andersonの楽曲をモチーフにしたと言って間違いなさそうですね。


Heard It All Before

Sunshine Anderson

Dinah Janeは、米TV音楽サービス「Music Choice」のインタビューにて、今回の"Heard It All Before"について次のようにコメント。

「この曲は2000年代のバイブスがあって、電話や髪型、服装や背景などを含めて私達はこの曲に命を吹き込みたかったの。地元の女友達4人にもMVに出演してもらったけど、冒頭の電話のシーンなどはとても可笑しくて共感できて、私達が経験したことは全て共有出来ていたから、心に描いていたことを曲に出来たことが1番良かった。この曲のプロデューサーはJ.R. Rotemだったけど、彼と仕事するのはこれが初めて。私は新しいプロデューサーと初めてセッションする時は緊張するの。でも彼は私が見つけられなかったことを見つけてくれて、私が命を吹き込もうとした所に導いてくれたわ。彼はグランド・ピアノでこの"Heard It All Before"のコードを弾きながら『この曲知ってる?じゃあこっちの曲は?』っていう具合に聞いてきて『Monicaのようにするにはこうしたり、Faith Evansみたいにこう出来るね』って教えてくれた。それで『ワォ、これは私の曲だわ』って思ったの。私の母がこの曲を初めて聴いた時、私をとてもハッピーにしてくれたの。当時母は40歳で『この曲は私の経験だわ』って言った。『私が高校生の時はこういう事があったの』って色々と教えてくれて、『私の娘が私の時間を戻してくれたわ』って言ってくれた。母を興奮させたっていう事実が、私は正しい道に進んでいたんだって思わせてくれたわ」


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