都市伝説｜ディディ、ジェイ・Z、ビヨンセに一致する「4」という数字。

更新日：4 分前

「Diddyはこの問題に巻き込まれた1人だ」

Mary J. Blige, Jodeci, The Notorious B.I.G.らを育て、'90年代からヒップホップ/R&Bシーン発展に多大なる貢献をしてきた、プロデューサー/ラッパーのDiddyことSean Combsが、性的人身売買、恐喝、売春行為への関与など、複数の罪状で2024年9月に米ニューヨークで逮捕。

この衝撃的な出来事は、2018年まで約10年間Diddyと交際し、2000年代にDiddyのレーベル［Bad Boy Records］からデビューした女性シンガーCassieが、Diddyから性的および身体的虐待を受けていたことを告発したことがきっかけで、結果的に両者は和解したものの、Cassieの訴えを機に複数の女性達がDiddyを告訴することに。

Cassie

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複数の女性達による性被害の告発により、トップ・スターの座から失墜したアーティストといえば、長年「R&B界のキング」として君臨していたR. Kellyのセックス・スキャンダルが記憶に新しいものの、Diddy逮捕のニュースが、R. Kelly以上のインパクトになってしまったのは、Diddyや彼の取り巻き達が頻繁に開催していたという、薬物を使用した乱行パーティー「Freak Off」の実態。

Diddyが逮捕された翌日、会見を行った米ニューヨーク州南部地区連邦検事のDamian Williamsは、「このパーティーは容疑者(Diddy)の性的満足の為に行われ、参加者の性行為を見ながら自慰行為を行なったり、レコーダーを使って人々の痴態を録画した」とコメントし、過去のパーティーには、Diddyに才能を見出されたUsher, Diddyの元恋人Jennifer Lopezらも参加したことがあるのではないかという噂。

ちなみに、UsherはDiddy逮捕後にX(旧Twitter)の過去の投稿を削除しており、これに対しファン達の間では「Diddyとの関係性を隠すためでは？」という憶測が飛び交い、Usher本人は「アカウントがハックされた」とコメントするも、タイミングの悪さで疑惑が残ってしまう形に。

また、Diddyと仕事を重ねてきたアーティストや関係者達の多くが、Diddy逮捕に関して沈黙を続けており、この状況に疑問を呈したのが、'90年代に米西海岸のヒップホップ界をリードした［Death Row Records］の元トップSuge Knightで、彼が'95年8月に米ニューヨークで行われた「The Source Awards」にてDiddyを批判し、これによって米国音楽史最悪の事件とも呼ばれた「ヒップホップ東西抗争」が勃発してしまった、まさにSuge KnightにとってDiddyは長年の宿敵。

2015年に傷害、殺人の容疑で逮捕され、2018年に26年の実刑を受けたSuge Knightは、「News Nation」で司会を務めるジャーナリストChris Cuomoの番組に電話出演した際、Diddyの一件に関して次のようにコメント。

「Jay-Z, Dr. Dre, Snoop Doggらは、なぜこの件に関して何もコメントしないんだ。若いアーティストに、屈辱的な性行為を強要したのはDiddyだけではない。Diddyはこの問題に巻き込まれた1人だ。彼は上にいた人々から学び、それを若い世代に対してしまった」

Chris Cuomoの「苦しんだ人は、同じように他人を苦しめてしまう。誰かが性的虐待を受けると、彼らもいつか加害者になってしまう。Diddyが過去に性的虐待を受けたから、それが今、彼が性的虐待をしている理由だとあなたは示唆しているのですか？」という質問に対し、Suge Knightは次のように持論を展開。

「そう、それは絶対に正しいと思う。Diddyも同じことをされたんだ。これは業界で何年も、何十年も続いてきたことで、誰も真実を受け入れたくなかった。そして、真実であるべきではなかった」

そしてSuge Knightは、この事件の裏には黒幕が潜んでおり、その1人がClive Davisだと告発。

Clive Davisといえば、Whitney Houstonを筆頭に数々のトップ・アーティスト達を育て、またDiddyのレーベル［Bad Boy Records］の設立に貢献した音楽業界の超エグゼクティブ。

このSuge Knightの主張に対し、Clive Davisの広報は「これは収監されている犯罪者が流布した、完全にでっち上げられた話です。Clive Davisに関するKnight氏の主張は100%虚偽であり、そのようなことは一切起こっていません。Cliveはアーティストのメンターであり、そうした不適切な行為を一切容認していません」と声明を発表。

この一件に関する真相はまだ明らかにはなっていないものの、Suge Knightの「Diddyだけではない」というコメントを深掘りするように、ファン達もこの一件には「Diddy以外の多くの関係者達が関与しているはず」と模索しだし、そこで疑いの目が向けられたのがJay-ZとBeyonce夫妻。

3人に一致する「4」という数字

Diddyと同じ'90年代にラッパーとしてデビューし、その後プロデューサー、レーベル・オーナー、実業家として大成功を収めたJay-Zは、2008年にBeyonceと結婚。

DiddyとJay-Zの2人は、共に米ニューヨーク出身、共に1969年生まれ、綴りこそ異なるものの、本名は共に「ショーン」(DiddyはSean, Jay-ZはShawn)と、様々な共通点が見られ、またDiddyは2023年に「Carpool Karaoke」に出演した際、「俺のことを『Sean』と呼ぶのは2人だけ。1人は母親で、もう1人がJay-Zだ。俺達はお互いに『ショーン』と呼び合っている。他の誰も俺を『Sean』と呼べないんだ」と、いかにJay-Zと近しい関係であるかを強調。

そんなDiddyとJay-Z, そしてBeyonceを加えた3人にはある共通点があり、それが全員4日生まれという偶然の一致。

Diddy

1969年11月4日生まれ

Jay-Z

1969年12月4日生まれ

Beyonce

1981年9月4日生まれ

真偽はさておき、何者かが命日を揃えようと企てることは可能である一方、誕生日を意図的に揃えることは確率的にも容易ではないことから、これはただの偶然と捉えるのがごく自然なことだと思える一方、トップ・アーティストや世界のセレブ、また彼らを利用しようとする人達は、数字の力が生み出す偉大な力を深く理解しており、数字を巧みに使うことによって、自らの影響力や資産を増大しているという説もあるゆえに、真実が気になるところ。

加えて、Jay-Zが2017年に発表したアルバム名が『4:44』

このアルバムに収録された、演奏時間4分44秒の表題曲"4:44"について、Jay-Zは「160 iHeartRadio」に出演した際、「ある朝たまたまAM4:44に目が覚めたことがきっかけでこの曲を書き、そのままアルバム・タイトルになった」とコメントし、一方で「数字を合わせたかっただけで、特に意味は無い」とも公言。

しかし、Jay-ZとBeyonceの結婚記念日は4月4日で、Beyonceも2011年にアルバム『4』をリリースするなど、彼らが「4」という数字に強いこだわりを持っているのは周知の事実。

Jay-Zのアルバム『4:44』と、彼ら3人に共通する誕生日「4」には、何か数字的な深い関係があるのか。

そしてJay-ZとBeyonceも、Diddyと同じ「4」という数字でつながっていることから、彼らも今回の事件の共犯者なのか。

ちなみに、Diddy の頭文字である「D」は、都市伝説好き達の間では「Dの意志」として度々取り沙汰されるいわくつきの文字として知られ、また「D」は「A」から数えてアルファベットの4番目の文字であり、これもただの偶然なのか？

Jay-ZとBeyonceが疑われはじめた理由の1つは、両者がDiddy主催のパーティー「Freak Off」に頻繁に参加していたとされ、また彼らが秘密結社イル◯ナティのメンバーと噂されていることから、Aaliyahの事故死を含む、様々なことに関わっていたのではないかと信じるファンが多数いることがその背景にあり、果たして真相やいかに。

"Sean Knows?"

Diddyが起こした今回の事件をきっかけに、「音楽業界の裏側を暴露する意図が込められているのでは？」とされる過去の楽曲が続々と取り上げられるようになり、そのうちの1つがデビュー時からDiddyと親しい関係だったJustin Bieberが、2020年に発表した"Yummy"のMV。

甘くセクシーな歌詞で「妻Haileyとのセックス・ライフ」を歌っているものの、MVの不気味すぎる演出とのギャップから、「Justin Bieberが何か裏のメッセージを込めているのではないか？」という噂が広がることに。

Justin Bieber

Yummy

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そしてもう1曲、ラッパーJ. Coleが2013年に発表した"She Knows"も、今回の騒動後に注目を集めた1曲。

「悪いことは愛する人に起こる。そして気づくと、天国に向かって祈っている。だってその悪いこと、いつも自分に起こるって分かっていたから。逃げ出すんだ。彼女は知っている。俺は彼女が知っていることを知っている」という意味深なリリックが綴られていく中(この曲の表向きの意味は、「J.Coleの浮気を元カノは知っていた」という内容)、曲の後半部分にはこんなフレーズが。