"Roni"は元々Babyface自身が歌う予定だった曲
Bobby Brownが初めて全米アルバム・チャートを制した、'89年リリースのセカンド・アルバム『Don't Be Cruel』に収録され、"Rock Wit'cha"と人気を二分したしたスロウ・ジャム"Roni"。
"Roni"の意味は、Michael Jackson"P.Y.T. (Pretty Young Thing)"の歌詞の中にも出てくる、「Tenderoni」というインスタントのマカロニを省略した表現で、「恋愛対象として見るには少し若いけど、魅力的なティーンエイジャー」というような意味合いのスラング。
Michael Jackson
P.Y.T. (Pretty Young Thing)
iTunes: https://apple.co/3RJICP8
「俺の心はRoniのものさ。彼女は俺の唯一の愛なんだ」と歌ったBobby Brownの"Roni"は、全米シングル・チャート最高3位を記録し、これは"Rock Wit'cha"を上回る結果。
全米シングル・チャート
"Roni"
最高3位
"Rock Wit'cha"
最高7位
実はこの"Roni"、元々はBabyfaceが自身のアルバム『Tender Lover』に収録する為に書かれた曲だったと、「ESPN」が所有するカルチャー・ウェブ・サイト「The Undefeated」にてBobby Brownが次のようにコメント。
「"Roni"は、Babyfaceのアルバム『Tender Lover』に収録される予定の曲だったみたいで、Babyfaceはこの曲を既に録り終えていた。でもこの曲を俺が気に入ってしまって、俺のボーカルを加えられるか聞いたんだ。そしてレコーディングの時に力を込めて歌ったら、Babyfaceが驚いたんだ。『おい、これは俺の曲じゃない、君の曲だよ』ってね。L.A. Reidも『この曲は君のアルバムに入れなければいけない』と言ってくれたんだ」
ちなみにこの曲は、Babyfaceが'82年に作った楽曲だったとのこと。
Bobby Brown
Roni
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"Rock Wit'cha"と共に、後のR&Bシンガー達に多大な影響を与えることとなった名曲"Roni"ですが、この曲からインスパイアを受けた1人があのJoeで、彼の不動の代表曲"I Wanna Know"のリミックス・バージョンは、"I Wanna Know (Roni Remix)"というタイトル名通り、ほぼ"Roni"のカバー曲で、アルバム『My Name Is Joe』のボーナス・トラックとして収録されました。