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執筆者の写真R&B SOURCE編集部

Bobby Brown|元マネージャーが激白。「"Every Little Step"の一部は、ラルフが歌った」


Bobby Brownの元マネージャーが激白。「Every Little Stepの一部はRalph Tresvantが歌った」」

「"Every Little Step"には2人のボーカリストがいる」


'89年、BabyfaceとL.A. Reidのタッグが手がけた"Every Little Step"は、「少しずつ歩み寄ると、そこには君がいる。小さな一歩を進めば、僕らは一緒にいれる」とキャッチーに歌う、万人を虜にしたニュー・ジャック・スウィングの名曲。



そんな"Every Little Step"のレコーディングの際、Bobby Brown友人のRalph Tresvantが"Every Little Step"の一部歌っていたと、Bobby Brownの元マネージャーMachatが激白。

「"Every Little Step"には、2人のボーカリストがいる」

Every Little Step

Bobby Brown



「"Every Little Step"の一部はRalph Tresvantが歌った」


"Every Little Step"にはRalph Tresvantの名前はクレジットされていないものの、「MTO News」の記事によるとMachatは次のようにコメント。

「"Every Little Step"を仕上げようとしていた時、Bobbyはスタジオから行方不明になった。当時Bobbyは薬物を使用していて、スタジオではRalph TresvantがBobbyの帰りを待っていた。BabyfaceとL.A. Reidがスタジオから帰ろうとした際、スタジオにいたRalphが急遽一部のパートを歌うことになった。"Every Little Step"には2人のボーカリストがいる。Bobby BrownとRalph Tresvantだ

実際に"Every Little Step"を聴いてみると、どのパートをRalph Tresvantが担当したかは定かではないものの、Bobby Brownが"Every Little Step"を歌うにはキーが高すぎた為、リード・パートの大半を実はRalph Tresvantが歌っていたという話も。


しかし、情報元である「MTO News」の記事が削除されていたり、この話は信憑性に欠けるものの、Machatの話が事実だった場合、「"Every Little Step"はRalph Tresvantのボーカルによって仕上げられた」ということに。



元々はMidnight Starの為に作られたという"Every Little Step"


様々な事情を抱えながら完成したBobby Brownの"Every Little Step"ですが、実はこの曲は"Curious"でお馴染み、'80年代に活躍したグループMidnight Starの為に作られた曲だったと、プロデューサーのBabyfaceとL.A. Reidは語っています。


Curious

Midnight Star

「The Washington Post」の記事によると、"Every Little Step"をMidnight Starに歌ってもらおうとオファーを出したものの、この曲はヒットしないと断られたとのことで、結果的にBobby Brownが歌うことに。


しかし、Bobby Brownも当初"Every Little Step"を気に入っておらず、「ESPN」が所有するカルチャー・ウェブ・サイト「The Undefeated」のインタビューにてBobby Brownは次のようにコメント。

「"Every Little Step"は全然好きじゃなかった。New Editionの"Candy Girl"っぽく聴こえてね。本当は歌いたくなかったけど、結果的にはヒットしたよ」

Midnight Star, そしてBobby Brownにも好まれなかった"Every Little Step"でしたが、最終的には全米シングル・チャート最高3位を記録し、またBobby Brownは第32回グラミー賞「Best R&B Vocal Performance, Male」を受賞。


Every Little Step

全米シングル・チャート

最高3位


全米R&B/ヒップホップ・ソングス・チャート

1位


全英シングル・チャート

最高6位


'89年ビルボード年間シングル・チャート

48位


第32回グラミー賞

「Best R&B Vocal Performance, Male」受賞


ちなみに、この曲のプロデューサーL.A. Reidは、当時シンガーのPebblesと交際しており、"Every Little Step"の1バース目「I can't sleep at night, I toss and turn, listening for the telephone(眠れない夜に、寝返りをうちながら、電話が来ないかを待っている)」という箇所は、L.A. Reidが車でPebblesに会いに向かう途中に閃き、急遽車を停めて書いた歌詞だったとのこと。



"Every Little Step"をサンプリングするアーティスト達


"Every Little Step"は、Bobby Brownのセカンド・アルバム『Don't Be Cruel』に収録され、同アルバムからは計5曲がシングル・リリースされた中、そのいずれもが全米シングル・チャートでトップ10入りを果たすという快挙を達成。


全米シングル・チャート

Don't Be Cruel

最高8位


My Prerogative

1位


Roni

最高3位


Every Little Step

最高3位


Rock Wit'cha

7位


Don't Be Cruel

Bobby Brown

"My Prerogative"の結果には一歩及ばなかったものの、キャッチーで親しみやすい曲調が魅力の"Every Little Step"の人気は圧倒的で、これまでに数多くのR&Bアーティスト達が"Every Little Step"にオマージュを捧げる楽曲を発表しています。

 

CDB

Every Little Step


Angel

Me & You


Play

Every Little Step



Derek King

Be There


Chris Cauley

Every Little Step




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