アジアの血を引くR&Bアーティスト達
'98年にデビュー・アルバムをリリースした、アジア系アメリカ人5人で結成された男性R&BグループKai。
Boyz Ⅱ Menに負けず劣らない美しいハーモニーを持つ彼らは、[Universal Music]の傘下レーベル[Geffen Records]からメジャー・デビューするという快挙を成し遂げるも、当時はアジア系アーティストにとって米国ポップス・シーンの頂までの道のりは険しく、結果的にKaiのチャレンジは大成功とはまではいかず。
「アジア系アーティストは米国のポップス・シーンで成功できるのか?」という話題が何度も取り沙汰されながらも、アジア系アーティスト達の果敢な挑戦が終わることはなく、そして同胞達の長年による献身的な地ならしが実を結び、今ではH.E.R.やAnderson .Paakと言ったアジアをルーツに持つアーティスト達がグラミーを受賞するなど、時間の経過と共にアジア系アーティスト達は着実のその存在感を高めていますね。
何れにせよ、我々日本人からすると「アジアをルーツに持つアーティスト」に対しては親近感を覚えてしまうもので、今回は世界を舞台に活躍するアジア系アーティストをセレクトしました。
日系アメリカ人
Jhene Aiko (ジェネイ・アイコ)
母方の祖父が日本人という米ロサンゼルス出身の女性シンガー/ソングライター。
「Aiko」の意味を「Little loved one」と答えており、日本語表記にすると恐らく 「愛子」
日系アメリカ人
Mila J (ミラ・J)
Jhene Aikoの姉。
本名はJamila Akiko Aba Chilomboで、1982年11月18日生まれ。
フィリピン系アメリカ人
H.E.R. (ハー)
グラミー受賞シンガーのH.E.R.も、フィリピン人の母親を持つアジア系シンガー。
当初はGabi Wilson名義でデビュー。
韓国系アメリカ人
Anderson .Paak (アンダーソン .パーク)
Bruno Marsと共にSilk Sonicを結成したAnderson .Paakは、母親が韓国人。
アーティストを志す前はホームレスも経験し、そこからグラミー受賞アーティストへと上り詰めた叩き上げアーティスト。
フィリピン系アメリカ人
Jeff Bernat (ジェフ・バーナット)
米ネバダ州リノ出身のフィリピン系アメリカ人。
Jeff Bernatの代表曲"Call You Mine"を、韓国のスター・グループ2PMのメンバーがSNS上でこの曲を絶賛し、韓国国内で人気が爆発。
フィリピン系アメリカ人
Jeremy Passion (ジェレミー・パッション)
Tori Kellyを親友に持つ米カリフォルニア州サンフランシスコ出身のJeremy Passion。
度重なるメジャー・レーベルからのラブ・コールを断り続け、自由な作風を作れる環境を重視するために自主活動を続けるシンガー/ソングライター。