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執筆者の写真R&B SOURCE編集部

'80年代R&B|永久保存版。時代を創った永遠の名曲 30選。


80年代洋楽R&Bの名曲

現代へと続くR&B/ソウルの基盤となった'80年代


'70年代の流れを受け継いだスウィート・ソウル、そしてディスコ人気が衰えずに突入した'80年代。


時の経過と共にディスコ人気は徐々に下火になり、一方で従来のソウル・ミュージックに都会的なエッセンスを加えたコンテンポラリーR&Bが'80年代中期のシーンを席巻し、'80年代後期になるとヒップホップとR&B/ソウルを組み合わせたニュー・ジャック・スウィングが若者達を中心に大流行、そして英国からグラウンドビートという新たなスタイルも誕生。


また、それまで主流だったアナログ機材からデジタル機材へと変化する過渡期となった'80年代は、音楽の作り方そのものに大きな変化が見られた時期。


様々なスタイルが交錯した'80年代生まれの名曲が、後のアーティスト達によって歌い継がれる背景を見ても、'80年代のシーンは現代へと続くR&B/ソウルの基盤となった時代と言っても過言ではない、正に「R&B創成期」 

この記事では、これだけ押さえておけば間違いないという、後世に残すべき'80年代R&B/ソウルの名曲をセレクトしました。


永久保存版、時代を超えて愛される名曲揃いです。

 

プレイリスト公開中

このページで紹介している楽曲を中心にしたプレイリストを、Spotifyに公開しています。

※このページで紹介している楽曲の大半が、Spotify, iTunes, Amazon Musicなどのサブスクリプション・サービスで鑑賞可能ですが、アーティストやレコード会社の都合により、突然サブスクリプション・サービスから削除されてしまい、以後鑑賞できなくなる楽曲が希に出てきます。しかし、iTunesなどで音源をダウンロード購入し、ご自身のスマートフォンやパソコンに保存しておけば、仮にサブスクリプション・サービスから音源が削除されてしまった場合でも、その後も永続的に鑑賞可能な為、「この曲だけは一生聴き続けたい」「この曲だけは削除されてしまうと困る」というお気に入りの楽曲がある場合は、1つの選択肢として「ダウンロード購入」もオススメ致します。
 

グラミー初受賞

1. Sweet Love ('86)

Anita Baker

Anita Bakerと共に、ソウル・グループChapter 8のメンバーとして活動していたMichael J. Powellがプロデュース。Anita Bakerは、この曲でグラミーを初受賞。


全米シングル・チャート

最高8位


全米ブラック・シングル・チャート

最高2位


'86年ビルボード年間シングル・チャート

90位


第29回グラミー賞

「Best Rhythm & Blues Song」受賞

 

有名人としての葛藤を歌った曲

2. Human Nature ('83)

Michael Jackson

有名人である自分の運命を受け入れつつも、何気ない夜の街へと自由に繰り出せない葛藤を「これが人間の性さ」と歌った1曲。「史上最も売れたアルバム」に認定されている『Thriller』から、5番目にシングル・カットされた楽曲。


全米シングル・チャート

最高7位


全米ブラック・シングル・チャート

最高27位


'83年ビルボード年間シングル・チャート

89位

 

生前に残した最後のヒット曲

3. Sexual Healing ('82)

Marvin Gaye

「セクシーな癒しが必要さ」と、性的な描写を甘いメロディにあわせて歌った1曲。'84年に射殺されたMarvin Gayeが、生前に残した最後のヒット曲。


全米シングル・チャート

最高3位


全米ブラック・シングル・チャート

1位


'83年ビルボード年間シングル・チャート

32位


第25回グラミー賞

「Best R&B Vocal Performance, Male」受賞



シンプルに愛を伝える世紀のラブ・ソング

4. I Like It ('82)

DeBarge

「君のことが好きだ」と、シンプルに愛を伝える世紀のラブ・ソング。様々なアーティスト達によってカバーされ続ける、最も偉大な'80年代R&Bの1つ。


全米シングル・チャート

最高31位


全米ブラック・シングル・チャート

最高2位

 

"Sexual Healing"に触発されて誕生

5. Between the Sheets ('83)

The Isley Brothers

Marvin Gaye"Sexual Healing"のヒットに触発されて誕生した、「シーツの中で愛し合おう」と歌う官能的なラブ・ソング。The Notorious B.I.G.を筆頭に、数多くのアーティスト達に愛され続けるサンプリング・ソースの超定番曲。


全米シングル・チャート

最高101位


全米ブラック・シングル・チャート

最高3位

 

あのシンガーに捧げたラブ・ソング

6. Rock Wit'cha ('89)

Bobby Brown

当時交際していたというJanet Jacksonに捧げたラブ・ソング。曲名の"Rock Wit'cha"は、「君と愛し合いたい」という意味の"Rock With You"を崩した表現。


全米シングル・チャート

最高7位


全米ブラック・シングル・チャート

最高3位


'89年ビルボード年間シングル・チャート

95位



 R&BをやるつもりはなかったTeddy Rileyがプロデュース

7. Make It Last Forever feat. Jacci McGhee ('88)

Keith Sweat

「いつまでも終わることのない永遠を作ろう」と歌うラブ・ソング。当時、R&Bをやるつもりは全く無かったというTeddy Rileyがプロデュース。


全米シングル・チャート

最高59位


全米ブラック・シングル・チャート

最高2位

 

 Luther Vandrossのデビュー曲

8. Never Too Much ('81)

Luther Vandross

'80年代にデビューした最も偉大なシンガーの1人Luther Vandrossのデビュー・シングル。2021年に「Rolling Stone」が発表した「史上最も偉大な500曲」にて466位にランクイン。


全米シングル・チャート

最高33位


全米ソウル・シングル・チャート

1位

 

「君にノックアウトされたよ」

9. Outstanding ('82)

The Gap Band

「すば抜けている(Outstanding)、君にノックアウトされたよ」と、直球の愛を歌う男のラブ・ソング。The Gap Bandをサポートしていたドラマー/ボーカルRaymond Calhounがプロデュース。


全米シングル・チャート

最高51位


全米ブラック・シングル・チャート

1位



「Just the Two of Us進行」が誕生

10. Just the Two of Us ('81)

Grover Washington, Jr., Bill Withers

邦題で「クリスタルの恋人たち」と名付けられ、「2人だけで、やればできるさ」とロマンティックな内容を歌った大人のラブ・ソング。この曲のコードを参考にした楽曲が世界中で大ヒットしたことから、「Just the Two of Us進行」という言葉が生まれたほどの歴史的名曲。


全米シングル・チャート

最高2位


全米ソウル・シングル・チャート

最高3位


'81年ビルボード年間シングル・チャート

18位

 

 Patrice Rushenの最高傑作

11. Forget Me Nots ('82)

Patrice Rushen

Patrice Rusheの最高傑作『Straight from the Heart』からのシングル曲。曲中のテナー・サックスのソロ・パートはGerald Albrightが担当。全米シングル・チャート23位は、Patrice Rushenが残した全楽曲の中で最高位。


全米シングル・チャート

最高23位


全米ソウル・シングル・チャート

最高4位

 

「セブン&アイグループ」のCMソングに起用

12. Overjoyed ('85)

Stevie Wonder

2021年に「セブン&アイグループ」のCMソングに起用された"Overjoyed"。当初、Stevie Wonderが'79年にリリースしたアルバム『Stevie Wonder's Journey Through "The Secret Life of Plants"』に収録される予定だったとのこと。


全米シングル・チャート

最高24位


全米ブラック・シングル・チャート

最高8位



 The Brothers Johnsonのリメイク

13. I'll Be Good To You feat. Ray Charles, Chaka Khan ('89)

Quincy Jones

兄弟ファンク・バンドThe Brothers Johnsonが'76年に発表した"I'll Be Good To You"のカバー曲。原曲をプロデュースしたのはQuincy Jones本人で、'89年にRay ChalesとChaka Khanを迎えてセルフ・カバー。


全米シングル・チャート

最高18位


全米ブラック・シングル・チャート

1位

 

 サード・アルバムからのシングル曲

14. What Cha' Gonna Do For Me ('81)

Chaka Khan

全米アルバム・チャート最高17位を記録したサード・アルバム『What Cha' Gonna Do for Me』からのシングル曲。生涯でグラミーを11回受賞したトルコ人ヒットメイカーArif Mardinがプロデュース。


全米シングル・チャート

最高53位


全米ソウル・シングル・チャート

1位

 

 LeVertの最高傑作

15. Casanova ('87)

LeVert

Midnight StarのメンバーReggie Callowayがプロデュース。LeVertの全シングルの中で最高位となる全米シングル・チャート最高5位を記録。


全米シングル・チャート

最高5位


全米ブラック・シングル・チャート

1位


'87年ビルボード年間シングル・チャート

71位



 Vanessa Williams"Happiness"の元ネタ

16. I Can't Wait ('86)

Nu Shooz

夫婦デュオNu Shoozが'86年に発表した、キャッチーな電子音が印象的なシングル"I Can't Wait"。Vanessa Williams"Happines"の元ネタとしても有名。


全米シングル・チャート

最高3位


全米ブラック・シングル・チャート

最高2位


'86年ビルボード年間シングル・チャート

26位

 

 Ray Parker Jr.がプロデュース

17. Mr. Telephone Man ('84)

New Edition

「 第2のJackson 5」という触れ込みで一世を風靡した、New Editionのキャリア初期の名曲。"Ghostbusters"のヒットで知られるRay Parker Jr.がプロデュース。


全米シングル・チャート

最高12位


全米ブラック・シングル・チャート

1位

 

 初めて全米チャートを制覇

18. When I Think of You ('86)

Janet Jackson

Jam & Lewisが手がけたこの曲で、Janet Jacksonは初めて全米シングル・チャート1位を達成。MVの振り付けはPaula Abdulが担当。


全米シングル・チャート

1位


全米ブラック・シングル・チャート

最高3位


'86年ビルボード年間シングル・チャート

32位



 Rogerは当初この曲を嫌っていた

19. I Want to Be Your Man ('87)

Roger

この曲が完成した当初、Roger自身この曲を好んでおらず、シングル曲の繋ぎ役程度に考えていたとのこと。Rogerの全シングルの中で最高位となる全米シングル・チャート最高3位。


全米シングル・チャート

最高3位


全米ブラック・シングル・チャート

1位


'88年ビルボード年間シングル・チャート

59位

 

 Foxy Brown"Get Me Home feat. Blackstreet"の元ネタ

20. Gotta Get You Home Tonight ('84)

Eugene Wilde

Foxy Brownが'96年に発表したシングル"Get Me Home feat. Blackstreet"の元ネタとしてお馴染み。"Do It Anyway You Wanna"のヒットで知られるユニットCashmereのメンバーMcKinley Hortonがソングライトを担当。


全米シングル・チャート

最高83位


全米ブラック・シングル・チャート

1位

 

「スーパー・バラード」

21. Endless Love ('81)

Diana Ross, Lionel Richie

'81年公開の映画「Endless Love」の主題歌に起用され、「スーパー・バラード」と評された史上最高のデュエット・ソングの1つ。後にMariah CareyとLuther Vandrossがカバーしたことでも有名。


全米シングル・チャート

1位


全米ソウル・シングル・チャート

1位


'81年ビルボード年間シングル・チャート

2位



 H.E.R."Damage"の元ネタ

22. Making Love in the Rain with Janet Jackson, Lisa Keith ('87)

Herb Alpert

トランペッターHerb Alpertが、Lisa KeithとJanet Jacksonを迎えてリリースした、雨の日に聴きたい定番曲。H.E.R.が2020年に発表したシングル"Damage"の元ネタとしても有名。


全米シングル・チャート

最高35位


全米ブラック・シングル・チャート

最高7位

 

 Jody Watleyの夫がプロデュース

23. Everything ('89)

Jody Watley

Shalamarのメンバーとして活躍したJody Watleyが、'89年にリリースしたスロウ・ジャム。Princeのツアー・バンドのメンバーで、Jody Watleyの当時の夫だったAndre Cymoneがプロデュース。


全米シングル・チャート

最高4位


全米ソウル・シングル・チャート

最高3位


'90年ビルボード年間シングル・チャート

41位

 

 The Fugees"Fu-Gee-La"の元ネタ

24. Ooo La La La ('88)

Teena Marie

Lauryn Hillが在籍していたThe Fugees"Fu-Gee-La"の元ネタ。Teena Marieが残した全楽曲の中で、全米ブラック・シングル・チャートを制した唯一の曲。


全米シングル・チャート

最高85位


全米ブラック・シングル・チャート

1位


 サンプリング・ソースの定番曲

25. All Night Long ('83)

Mary Jane Girl

Mary J. Bligeを筆頭に、数多くのアーティスト達によってサンプリングされ続ける名曲。プロデュースはRick Jamesが担当。


全米シングル・チャート

最高101位


全米ブラック・シングル・チャート

最高11位

 

 Marilyn & Billy"Saving All My Love For You"のカバー

26. Whitney Houston

Saving All My Love For You ('85)

夫婦デュオMarilyn & Billyが'78年に発表した"Saving All My Love For You"のカバー。Whitney Houstonのデビュー・アルバムに収録され、彼女の商業的ブレイクスルーとなった楽曲。


全米シングル・チャート

1位


全米ソウル・シングル・チャート

1位


'85年ビルボード年間シングル・チャート

23位


第28回グラミー賞

「Best Pop Vocal Performance, Female」受賞

 

 グラウンド・ビートの代表曲

27. Back to Life (However Do You Want Me) feat. Caron Wheeler ('89)

Soul Ⅱ Soul

'80年代後半に英国で誕生した「グラウンド・ビート」の代表曲。Soul Ⅱ Soulの創始者Jazzie Bは、この曲に関して私達は米国から度々影響を受けているが、この曲は英国音楽に脚光を浴びせる瞬間になったと回想。


全米シングル・チャート

最高4位


全米ブラック・シングル・チャート

1位


'90年ビルボード年間シングル・チャート

42位


第32回グラミー賞

「Best R&B Performance By A Duo Or Group With Vocal」受賞



 Jam & Lewisプロデュースの美しいスロウ・ジャム

28. Tender Love ('85)

Force M.D.'s

'80年代にJanet Jacksonを成功へと導いたプロデューサー・デュオJam & Lewisが手掛けた美しいスロウ・ジャム。映画「Krush Groove」のサウンドトラックにも収録。


全米シングル・チャート

最高10位


全米ブラック・シングル・チャート

最高4位

 

 Atlantic Starrの最高傑作

29. Always ('87)

Atlantic Starr

'70年代から活動するR&BグループAtlantic Starrが歌う、音楽史に残るラブ・ソングの決定版。Atlantic Starrの全楽曲の中で唯一となる、全米シングル・チャート1位を達成。


全米シングル・チャート

1位


全米ブラック・シングル・チャート

1位


'87年ビルボード年間シングル・チャート

14位

 

 ヴォコーダーを使用した名曲

30. Computer Love ('86)

Zapp

'80年代当時としては未来的な響きだったであろう「コンピューター」というワードや、ロボット・ボイス風の音を作るエフェクター「ヴォコーダー」を巧みに使用するなど、革新的なアプローチで時代を創った'80年代メロウ・ファンクの名曲。


全米ブラック・シングル・チャート

最高8位



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